電脳農場2015:初秋の『稲刈り』レポート
楽しかった田植えから約4ヶ月。いよいよ待ちに待った稲刈りをして参りました。
2015年10月18日(日)。
何の因果か6月の田植えのとき同様に前夜は雨だったにも関わらず、当日は気持ちのいい秋晴れとなりました。
一生懸命植えた苗はどう成長したのか。
それでは、『稲刈り』レポートいってみましょう!
電脳米づくり第三回:稲刈り
これまで、もみ蒔き・田植えとひとつひとつ工程を重ねて、ついに収穫・『稲刈り』です。
足場を作ってスタート
▲上写真が前回の田植えからスクスクと育った電脳農場の稲です。
田植えの頃は青々としていた苗が、いまは黄金に輝く美しい稲に成長しています。
▲稲刈り前に記念撮影!(この頃はまだみんな元気です・・・笑)
今回は、まずはじめにコンバインで足場になる部分を刈り取って頂いてのスタートです◎
足場ができたところで、いざ出陣!
刈り始めなのでまだまだ手探り状態ですが、みんな我先にと田んぼに入っていきました。
この後も、黙々と作業は進みます。
稲の刈り方
足場を作ってもらったコンバインで、田んぼすべての稲を刈ることももちろんできます。
しかし!それでは農業体験にはなりません。
と、いうわけで、わたしたちはお察しの通り、手作業で稲を刈りました。
わたしたちが使う武器はこの2つ。
ご覧のとおり、鎌と軍手です。
刃がギザギザになっていて比較的軽い力で刈り取れる鎌と、ケガや手荒れを防ぐ軍手。
「人力で刈るぞ!」という意気込みが、稲が写っていないこの写真からでも溢れていますね。
刃物を使う作業ですので、もちろん長ズボン(できれば長靴)も必須アイテムです。
▲上写真のように、片足を後ろに引いた状態で両足を開き、稲をしっかりと掴んで根本から刈ります。
当然、地面に生えているものなので、刈る姿勢は中腰。
田植えのときほど足場も悪くなく、姿勢も若干高いとはいえ・・・足腰にきます。
ちなみに、稲の一束はこのくらいの量があります。
通常の量よりも少し多めです。
理由は・・・お察しのとおり、「田植えのときも手作業だから」です!
多すぎるとうまく稲が育たないこともあるそうですが、電脳農場の稲はしっかりと育ってくれました。
刈って、刈った稲をまとめて運んで・・・をひたすら繰り返します。
文字通り少々単調な作業ではあるので、目標距離を決めたり、刈りスピードを競争してみたり工夫もしました。
こういうところは、農業だろうとデスクワークだろうと通ずる部分がありますね。
みんなでワイワイ、盛り上がりながら作業は進んでいきます。
* * *
普段あまり持つこともない鎌を使って決めポーズをしてみたり、カエルを捕まえたり、金色の世界で秋の自然も満喫しました^^(筆者としては、稲の間を歩いて「ナウシカごっこ」がしたかったのですが・・・ガマンしました笑)
稲を脱穀する
ひたすら刈った後は、「稲をまとめて干す」イメージもあるのではないでしょうか。
過去の電脳農場では、縛って干す作業をしたこともありました。
しかし、天候が不安定なことや後々の作業工程も考慮し、今回はコンバインで脱穀しました。
まとめて置いてあった稲を、量に気をつけながらコンバインに入れていきます。
脱穀されたお米はコンバインのホースを通じて、別のトラックに載せたカゴへ移します。
家が建つほどのお値段と言われるコンバイン・・・
田んぼの真ん中で、文明の利器のパワーを目の当たりにしました。
* * *
途中休憩も挟みながら、作業をすること4時間半。
こんなにもたくさんのお米を収穫することができました。
稲刈りを終えて
大人14人での作業といえど、ひとつずつの稲を手作業で刈る作業は、かなりの重労働でした。
それでも、もみ蒔き・田植えと、少しずつ成長していく稲を見守ってきたわたしたち。力強く育ってくれた稲に感謝しながら、一束ずつ丁寧に刈り取り作業をすることができました。
今回の稲刈りを通じて、「何かを生み出す」という行為は、たくさんの手間と時間をかけて初めて完成するものなのだと、改めて感じることができました。
もちろんこれは農作業だけでなく、日々のビジネスにも同じことが言えます。アイディアやひらめきが大切になる場面もありますが、それが生まれるきっかけは、やはりたくさんの試行錯誤や経験、自分自身や会社のなかに積み上げてきたものがあってこそ。
日々の努力が、この稲のように、たわわに実る成果を与えてくれるのですね。
* * *
全員が笑顔で、長かった電脳農場2015を締めくくることができました。
ご協力頂いた農家の方からは、「来年もぜひ!」と嬉しいお言葉も頂きました。
電脳農場2016も・・・あるかもしれません!ご期待ください^^